兵庫県神戸市と長野県で総合的に障害者福祉施設を経営する、社会福祉法人樅の木福祉会様のWebサイトを制作させていただきました。

お客様から「情緒面を訴求したい」という要望をいただきましたので、ビジュアルや文章において見る人の心を動かすことができる表現を模索。写真については、演出のない、何気ない瞬間を切りとることで、ありのままの利用者さんの暮らしぶりや様子を伝えることを大切にしました。穏やかに、和やかに、またイキイキと生活される利用者さんの様々な表情は、見る人の心に訴えかけるものがあると感じます。

コンテンツのタイトルにも工夫をこらし「サービス紹介」は「樅の木でできること」に、「施設紹介」は「くらしの場」にして、利用者さん目線の名称にすることで、利用者さんが主役、主体であることを印象づけました。施設一覧ページでは、建物の外観の写真を並べているサイトが他では多い中、建物写真ではなく利用者さんが映った写真を選びました。それぞれの場所にどのような人たちがいて、どのようなくらしがあるのかが分かる写真にしたことで、空気感や息遣いが伝わりやすくなったと思います。

デザインにおいては、樅の木福祉会のサービスの品質の高さ、法人としてのレベルの高さを伝えるべく、ゆったりと余白をとり、部分的に明朝体を使うことで、上質で洗練された印象を目指しました。愛にあふれた優しさと、凛とした強さをともに感じられることを意識しました。

このサイトを通じて、ますますすばらしい出会いが生まれることを願っています。

【URL】https://www.mominoki-kobe.net/
【担当】デザイン／コーディング（レスポンシブWeb）／インタビュー原稿作成／撮影